(出典:U.S.National Park Service)
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メンフィス・ブルースの重鎮で人気のあったソングスター ジム・ジャクソン(Jim Jackson)
ジム・ジャクソンとは
若い頃はメディシンショーやミンストレル・ショーで人気を博したソングスター。
メンフィス・ブルースの重鎮で、ガス・キャノンやファーリー・ルイス、フランク・ストークスなどと一緒に活動していた。
⇒「カンザスシティ・ブルース」がブルース初のミリオンセラーになったと言われている。さらにロックンロールの起源の1曲として見られており、後のミュージシャンへかなりの影響を与えている。
⇒映画監督キング・ヴィダーの「ハレルヤ」に出演
曲紹介
「Jim Jackson’s Kansas City Blues(1927年)」→ ミリオンセラーとなり後への影響大
「I Heard The Voice Of A Pork Chop’(1927年)」貧乏で社会的に底辺にいたアフリカ系アメリカ人の心情を歌った曲
「Old Dog Blue(1928年)」 → 1985年のドラマ『フェンス』に使われたトラディショナルソング
「I’m Wild About My Lovin’ (1928年)」ジム・クウェスキンやジョン・セバスチャンによってカヴァー
「He’s In The Jailhouse Now(1928年)」ノベルティ・ブルースで有名。元々はジム・ジャクソンの著作権だが、後にジミー・ロジャーズへ移った。
ジム・ジャクソンもメンフィス界隈での活躍が多かったので、メンフィス・ブルースのカテゴリに入れたが、ミンストレル・ショーなどでかなりやっているので、ダンスやコメディなどをやるソングスターに近い。若くして亡くなってしまったこともあって、レコーディングした期間も1927年〜1930年という短い間だったが、ミュージシャンという括りだけではなく、エンターテイナーとしてその才能を開花させていたようだ。